美白化粧品の基礎知識
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(4)高濃度ビタミンC配合化粧品は本当に良い!? 今市場には、10%、15%という高い濃度のビタミンC(誘導体)が配合された化粧品がたくさん出回っています。これは、2001年4月に薬事法が改正されて、一部の化粧品原料を除いて、化粧品に配合する原料の種類や量については、企業責任において行われるように変わったからです。 その結果として少し妙な現象が起きています。例えば、代表的なビタミンC誘導体の1つであるアスコルビン酸リン酸マグネシウムは、医薬部外品の有効成分として認められていますが、医薬部外品においてその配合上限は3%と決められています。しかし、化粧品として使用する場合は、そうした上限は設けられていないので、各社の判断で10%配合したものも商品として販売されています。 ≪ビタミンC(誘導体)のシミ改善効果≫ さて本題です。高濃度ビタミンC(誘導体)化粧品は、本当に良いのでしょうか?この問いに答えるには、何をもって「良い」と考えるかが大事ですが、多くの方は「効果が高い」ことを望むと思います。美白化粧品で言えば、シミの改善効果ですね。 高濃度の10%アスコルビン酸リン酸マグネシムを配合した製剤の効果を試験した報告があります(J. Am. Acad. Dermatol. 34 p29-33 1996)。この論文では、約60%程度の老人性色素斑で改善が認められたと報告しています。 単純に考えれば、有効性物質(ビタミンC誘導体)がたくさん入っていれば入っているほど効果が高いと思われます。しかし一方で、『これ以上配合しても効果は変わらない』という最高濃度の限界値もあるはずです。今のところ、その値が3%なのか10%なのか20%なのかは分かりません。 ≪”効果”を発揮する上でも大切な”使い心地”≫ 効果を語る上のもう1つの要素として、『化粧品としての使い心地のよさ』が挙げられます。これは一見「効果」とは全く無関係のように見えます。しかし、化粧品(医薬部外品も含めて)でシミの改善効果が現れるには3ヶ月~6ヶ月、場合によっては12ヶ月という長い時間を要します。その長い期間、毎日きちんと使い続けるにも「使い心地のよさ」は大切な要素だと言えます。 ビタミンC誘導体を高濃度に配合すると、この「使い心地のよさ」が犠牲になることがあります。 1つ目の理由は、ビタミンC誘導体の特性にあります。ビタミンC誘導体の特性上、高濃度に配合した化粧品では、感触としてべたつき感が強くなる傾向にあります。配合するビタミンCの濃度と感触のバランスをどう取るかは、各社の処方化技術や、製品設計の考え方で決まります。 2つ目の理由は、ビタミンC自体にピリピリとした刺激感があることです。従って、ビタミンC(誘導体)を高濃度に配合した化粧品を使うと、肌にピリピリとした刺激を感じる人が増えてきます。但し、これは個人差があり、そうした刺激が全く気にならない人もいます。何%以上だと刺激感があるとは一概に言えませんが、5~10%以上配合されているものを買うときは一度自分の肌に合うか試してみると良いでしょう。
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