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■光老化と生理老化

皮膚老化の主な原因でもお話したように、加齢と共に機能や代謝が落ちていく老化現象を『生理老化』と呼びます。しかし、皮膚の老化には、紫外線がより大きな影響を及ぼしている事が明らかになってきました。これは、皮膚特有の老化現象として、『生理老化』と区別するために『光老化』と呼ばれています。光老化の概念が提唱されたのは、1980年代のことです。

光老化の1つの例として、農業や漁業に携わる方の顔や首を思い浮かべてみてください。この方たちは、仕事柄外で太陽の光を浴びる機会が多くあります。そして、50代、60代とある程度年齢を重ねた方の顔や首には、シミが目立ち、深いシワが刻み込まれています。部屋の中で仕事をする機会が多い、同年代のサラリーマンと比較をするとその違いはよく分かると思います。

光老化の別の例として、非常に興味深い報告があります。これは、海外の例ですが、顔の左半分は深いシワが刻まれてシミも目立つのに対して、右半分は目立ったシワやシミが無いという人の写真が報告されています(SÖFW‐Journal 2001年)。まるで、顔の左半分だけが年を早くとってしまったかのようです。この方は、南フランスのタクシードライバーです。南フランスは日差しが非常に強く、この方は仕事柄左側から紫外線を浴びる機会が多いため(フランスは左ハンドル)、顔の左半分のみ紫外線による皮膚老化が促進されたと考えられています。

これらの例でも紫外線が皮膚の老化に大きな影響を与えることが理解できると思いますが、その他にも多くの実験によって、紫外線がどのように皮膚の老化を促進するのか、そのメカニズムも明らかになってきています。

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