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3.ヒトボランティア試験(1)

さて、ここでいよいよヒトボランティアでの試験を行うのですが、シミの改善効果をいきなり調べるわけではありません。まずは、ヒトの腕や背部などに紫外線を照射して人工的に色素沈着を起こし、その色素沈着に対する効果を調べます。有効性の判定は、肉眼評価や写真評価といった見た目の変化と、色の濃淡を定量的に図る色彩色差計などを使い評価します。

4.美白有効成分の製剤化

ここでも効果がありそうだという事になると、処方の設計に入ります。ここからは、皆さんが想像している化粧品の開発です。有効成分の特性により、水に溶けやすい、または、油に溶けやすい、という物があります。その特性に合わせてローションや乳液などの化粧品を作っていきます。処方化が難しい場合や幅広い化粧品剤系に使いたい場合などは、、誘導体化により有効成分の特性を変える事もあります。こうした場合は、誘導体化した物質の有効性や安全性をしっかりと確認します。

処方開発を行う上で、最終的に大事な事は製品の”感触”になります。これは皆さんが商品を実際に使う際に感じる事ができる部分で、また、商品選択の際の判断基準にもなっているのではないでしょうか。しかし、皆さんには直接分からない部分で重要な事が処方開発にはあります。

(1)有効性(皮膚浸透性)

1つは、有効成分をいかに皮膚に浸透させるか(経皮吸収性といいます)がという事です。有効成分がいかに素晴らしい効果を持っていたとしても、皮膚の中へと入っていかなければ意味がありません。そして、皮膚には元々”バリア機能”が有り、異物が簡単に体の中に入っていかないようになっています。そのために、有効成分が皮膚に入っていくような処方を開発する事が求められます。

(2)製品の安定性

もう1つ大事な事が、製品としての安定性です。例えば、ローションが時間が経つにつれて、濁ったり、色が付いたりしたら、製品として市場に出せません。

(3)製品の安全性

そして、最後に大切なのが製品としての安全性です。皆さんに安心して化粧品を使って頂くために製品としての安全性をきちんとテストします。安全性の基準は各化粧品会社によって微妙に違います。

処方開発には、上記のような事を総合して考え、試験を行いながら試行錯誤を繰り返して1つの製品を作り上げていきます。

美白化粧品ついに誕生!

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