美白化粧品の基礎知識
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■美白化粧品って本当に効果があるの? これは消費者の方が一番気になる点ではないでしょうか?医薬部外品の美白化粧品の効果効能は次のように定義されています。「メラニン色素生成を抑えることにより日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ」 しかし、美白化粧品を購入する方が期待するのは「シミを予防すること」ではなくて「シミを薄くする効果」だと思います。医薬部外品や化粧品の効果効能の定義はさておいて、実際に美白化粧品にそのような効果はあるのでしょうか? 「美白」を謳っている全ての医薬部外品/化粧品にシミを薄くする効果があるのかは、私には正直分かりません。ただ、これまでの私自身の経験や、学会や研究論文での報告等を見てきた経験から言うと、ヒトのボランティア試験でシミ改善効果をきちんと確認してから世に出ている商品はそれなりの効果があると言えそうです。 但し、この改善効果試験は各社の自社基準で行っているので、今後は業界標準基準を作り、第三者が客観的に評価をするようにしてより信頼性の高いものにしていく必要があるでしょう。 ≪全てのシミに対して効果が期待できる訳ではない≫ まず始めに、美白化粧品の効果を語る上で考えなければいけない事があります。それは、『美白剤の効果はシミの種類およびその色素沈着のメカニズムに依存してかなり異なると考えられる』ことです。 従って、美白化粧品の効果を十分に得るためには、まず、自分のシミの種類を正確に知ることが大切です。 一般の方が「シミ」と認識しているものには、肝斑、老人性色素斑、そばかず(雀卵斑)、炎症後の色素沈着、太田母斑、脂漏角化粧などたくさんの種類があります。例えば、太田母斑ではメラニン色素が真皮に落ち込んでいるため、美白化粧品の対象とはなりえません。この場合は、レーザーによる治療で改善効果を期待できます。 自分のシミがどんなものかは、様々な情報から推察することもできますが、皮膚科医に受診して診断してもらうのが確実でしょう。いくつかの種類のシミが混在している場合もありますので、信頼のおける医師に診断をしてもらうのが一番良いと思います。 ≪美白化粧品/医薬部外品の実力≫ 私自身の経験や学会/論文での報告を基に、美白化粧品/医薬部外品の実力について考察してみたいと思います。皆さんが美白化粧品/医薬部外品を使用する際の目安として頂ければと思います。 ヒトのシミの改善効果を考察する上では、きちんとした評価系で行われたヒトボランティア試験での結果が目安になるかと思います。試験の対象となっているシミは、肝斑や老人性色素斑などが多いです。美白剤の試用期間は3ヶ月~6ヶ月程度です(長い試験では1年近く使用しているものもあります)。効果についてですが、「有効」が30~50%程度、「やや有効」も含めると60~80%程度というのが大雑把な効果でしょうか。効果については、先程も言いましたように業界統一基準で評価されたものではないので、あくまでも目安としてお考えください。 また、ここで対象としている美白化粧品はエビデンスに基づいてきちんと開発されたものを想定しています。
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