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■美白化粧品の開発とは

化粧品が製品として世の中に出て行くまでには様々な人達が関わります。研究開発に関わる人、生産に関わる人、容器やパッケージのデザインに関わる人、宣伝や販売に関わる人・・・・。それぞれの過程に様々なドラマがあり、多くの人の努力が積み重なり化粧品が製品として世の中に出て行きます。

それぞれの過程で興味深い物語があると思うのですが、私の専門は研究開発なので、ここでは研究開発に焦点をあてて、美白化粧品が誕生するまでをご紹介したいと思います。

<医薬部外品の美白化粧品開発>

化粧品と医薬部外品でもお話をしたように、「美白化粧品」と一口で言っても、「化粧品」と「医薬部外品」の2つに分けることができます。しかし、「化粧品」では、薬事法により“美白”に関する効果効能をうたうことができないので、“美白”を正々堂々と標榜できるという意味では、医薬部外品だけになります。

ところが、この医薬部外品の美白化粧品も『開発』という視点からは、大きく2つに分けることができるのです。

1.承認されている美白成分を活用

1つは、医薬部外品として既に承認を受けている美白成分を活用して美白化粧品を開発する場合です。この場合、医薬部外品の承認を受けるのは比較的容易です。
例えば、ビタミンC誘導体。ビタミンC誘導体は美白成分として厚生労働省の承認をすでに受けています。従って、規格に定められたとおりにビタミンC誘導体を配合して製品化すれば、医薬部外品として承認を受けることができます。

2.新規美白成分から開発

もう1つは、まだ医薬部外品として承認されていない新規の美白成分の開発から始めて、医薬部外品の承認を取る場合です。この場合、開発の難易度が非常に高くなり、また、開発にかかる年月、費用が1番目とは比べものにならないぐらいにかかります。そのため、新規美白成分の開発をできるのは、研究開発力のある大手数社に限られます。

多くの時間と費用を掛けて美白成分を開発した企業は、特許により自分達のみが使えるようにします。しかし、特許が切れた美白成分については、どこの企業でも使えるようになり、1番目のような形で美白化粧品の開発を行うことができます。

例えば、数年前からアルブチン配合化粧品が急に増えたと思いませんか。これは、資生堂が持っていたアルブチンの特許が切れて、他の企業でも使えるようになったためです。企業にとっては大変ですが、消費者にとっては、競争により選択肢が増えるのは喜ばしいことですよね。

少し前置きが長くなりましたが、ここでは、2番目の『新規美白成分の開発から美白化粧品が誕生するまで』の過程をご紹介したいと思います。

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